D-0×モンコレ 仁義無きトトカルチョ~対戦レポート其之壱

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D-0×モンコレ仁義無きトトカルチョにたくさんのご応募ありがとうございました!
早速ですが本日より何回かに分けて、対戦の結果をお伝えしていきたいと思います。

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2010年1月某日。東京都内・遊宝洞事務所にトトカルチョ参加者たちが集結していた。

彼らの手には、正月休みを利用し綿密なスパーリングを重ねたであろうデッキとデックがあった。ここに集った者たちは皆各カードゲームのメインスタッフであり、そして同時にヘヴィーなゲーマーたちである。例えブログ上のお祭り企画であろうとも、手を抜くわけにも無様に負けるわけにもいかない。ピリピリとした気迫が会議室を包む。

主催者・荒井の手より1枚の用紙が白板に貼られる。それは、その時点での支持率を示すグラフであった。

やはり神の頂は高いか。カードゲーム星人・久保田を抑え、圧倒的な支持を得たのはディメンション・ゼロの創造神・中村聡であった。「買い被りすぎですよ」と苦笑する中村聡。顔は笑っているが、目はマジだ。

ちなみにこの時、時計は21時を指していた。これから丑三つ時まで、ノンストップの総当りリーグ戦のスタートである。それは己と、対戦相手と、そして睡魔と空腹との戦いであった。

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※本来ならば全対戦のレポートを書きたかったのですが、今回は合計30戦という大ボリュームだったためさすがに無理でした。なので各対戦の中で面白かったものをいくつかピックアップしてご紹介します。

参加者のデッキはこちら

【D-0】荒井VS稲垣

富士見書房のモンコレスタッフである稲垣、D-0に触るのはこのトトカルチョが初。その稲垣が全初心者代表として選択したデッキは、「クイックスタート・デッキ 魔剣」そのままである。全く手を加えていない状態ではあるが、各カードのポテンシャルは折り紙付きであり、決して侮ることはできない。

手つきは覚束ないながらも、定石である《変炎獣ゲルハーピー》での被スマッシュからスタートする稲垣。バリバリのモンコレファイターだけあり、ゲームに対する嗅覚はさすがのものである。
稲垣は早々にユニットを進めてスマッシュを重ね始めるが、そこは荒井の思う壺。

「稲垣さん・・・D-0では、スマッシュは時に自分の首を絞めることにもなるんですよ」

序盤にベースを貼る以外の動きをほとんど見せなかった荒井は、増えたスマッシュを利用し《牛魔王ミダス》をプレイ。手札から次々とトロールを捨て、稲垣のユニットを焼き尽くす。

「ミダスからトロール投げて4000ダメージ入れます。《処刑人レオナルド》を中央投下して《ウンバ・ウンバ》2枚回収します。《ナイトメア・ソルジャー》打ってレオナルド回収します(以下略」
「ミダスヤバいっすよ! なんでこれ禁止カードじゃないんですか!」

荒井○ ×稲垣

【D-0】とーどー課長VS中村聡

《シルヴィアの竜姫》と《ファイア・ドラゴン》をパートナーに選んだとーどー課長のデッキは、大型満載の赤白ドラゴン。竜姫と《大増産ライン》が並ぶと《カタストロフ・ドラゴン》が5コストで出てくるとかかなりの悪夢である。
対する中村聡は呼声や共鳴を搭載した昔ながらのビートダウン。とにかくテンポ良くユニットが出てくる上、《マオ・シャルトリュー》の合成による奇襲も警戒する必要がある。

《氷の城の魔女》の召集に呼声を絡め、次から次へとユニットを送り出してくる中村聡。とーどー課長は《アニヒレイト・ドラゴン》などで応戦するが、中村聡のスピードはそれを上回る。《水晶砦の魔女》でパワーを底上げしつつ、とーどー課長のドラゴンを中型ユニットで踏み潰していく中村聡。とめどない数の暴力を、とーどー課長は捌き切れなかった。

とーどー課長× ○中村聡

【モンコレ】久保田VS稲垣

恐らく、今回の参加者の中で最もモンコレ力が高いであろう二人の対戦。久保田が選択したのは《エビパンピー》がわらわら沸いてFLYするエビデック。実は普通に殴るだけでかなりの打点が出たりする。対する稲垣はオーソドックスな歌姫デックで、コラボ枠では《蜘蛛の巣をまとうフェアリー》が採用されている。

勝負は互いに互角、一進一退の攻防。久保田はデックの持ち味である小型ユニットの大量展開を進め、物量で本陣制圧を試みる。そこで稲垣は極めて冷静に、かつ冷徹に、

「じゃ、《ニードル・シャワー》で」

対抗不可の全体2ダメージ。エビもワニもこれには抗う術が無く、あえなく久保田のパーティは全滅。これによってかなりの戦力を失った久保田は、ジリジリと攻めこんでくる稲垣の侵攻を防ぐことができなかった。判定により稲垣の勝利。

モンコレ対決最大の山場を制した稲垣は力強く語った。
「例えD-0で全敗でもモンコレは全勝目指しますよ!」

久保田× ○稲垣

【モンコレ】蛯原VS中村聡

D-0では軽快な立ち上がりを見せた中村聡。果たして、アウェーであるモンコレでどのような戦いを見せるか、注目が集まる。中村聡のデックはオーク&ミノタウロスによる先行チャージ型で、コラボ枠として《機械竜グラシア》が採用されている。他のカードとは属性もスペル枠も合わないが、豊富なアイテムをコストとして使う算段だろう。一方の蛯原は水土のバランス型。ユニットのチョイスにどことなく趣味嗜好が伺えなくもない。

オーク&ミノタウロス軍団で脇を固めつつ、グラシアで積極的に攻めに行く中村聡。手札にアイテムさえ握っていれば攻撃力&防御力が上げられるため、殴り合いにはめっぽう強いユニットだ。しかし実に残念なことに、蛯原のデックは水であり、水といえば《タイダルウェイヴ》だった。

「グラシアで攻撃します」
「タイダルウェイヴで流します」
「く、ならば手札から2枚目のグラシアを普通召喚! グラシアで進軍します」
「タイダルウェイヴで流します」
「まだだ、まだ終わらんよ! 3枚目のグラシア降臨!」
「やっぱりタイダルウェイヴで流します」

ちなみに、中村聡さんはこんな喋り方はしません。荒井の妄想です。

蛯原○ ×中村聡

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というわけで、現在の成績はこんな感じです。


続きは次週更新予定! こうご期待!

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1つのコメントがあります
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