こちら株式会社ブロッコリー カードゲーム部 カードゲーム課 & Aquarian Age Staff Blog 「ブログに書いておきますね」

全国津々浦々のモンコレファイターのみなさま。
モンコレライフを楽しんでおられますか？
ブロッコリーモンコレ中毒者 久保田です。

英雄王の星誕発売から１週間が経過いたしました。
今週末からいよいよ第12回日本選手権予選大会が開催されます。
是非とも予選を突破して11月下旬に行われる決勝大会の権利を獲得してください。
発売したてのこのセットを使って、みなさんがどのようなデックを組まれるか。
予選大会の結果が今から楽しみです。

さて、今回のメインは英雄王の星誕に６種類あるビジュアルフレームの１枚。
天野喜孝先生のイラストがカッコイイ「邪髪帝ラクシオス」でいきたいと思います。

●邪髪帝ラクシオス【アンデッド】
属性：魔　レベル：６　英雄点３　３／６　歩行　ユニット
スペル：聖聖魔魔＊＊
○邪髪印[戦闘]
＜対象：プレイヤーすべて＞対象のダイス結果を「＋１Ｄ」する（ダイスを１つ多く振る）。
□邪髪紋[普通]
＜対象：パーティ１つ＞対象に【自軍プレイヤーの手札枚数】ダメージ。

英雄王の星誕で登場した英雄点３ユニットの１枚です。
召喚するだけで山札が３枚捨て札になる代わりにその能力は強力です。
まずは聖聖魔魔＊＊…合計６枠という冗談のような戦闘スペル枠。
自軍敵軍双方のダイス結果を「＋１Ｄ」する○邪髪印！
手札枚数と同じだけのダメージを相手パーティに与える□邪髪紋！
２つの強力な特殊能力を持っています。

そんな２つの能力と相性が良い戦闘スペルがこちら。

●エナジー・ドレイン
属性：魔　戦闘スペル
コスト：魔
[普通]
＜対象：ユニット１体＆自軍プレイヤー＞対象ユニットに【混沌：１Ｄ】ダメージ。効果適用後、対象プレイヤーは手札n枚まで補充できる。「n」はこの効果で対象ユニットに与えたダメージ。

まず通常「１Ｄ」ダメージなのが、○邪髪印の効果で「２Ｄ」になります。
そして、効果で手札が増えれば□邪髪紋のダメージが上がる！
まさに邪髪帝ラクシオスのためのようなカードですね。

さて、散々強力だと言っていた邪髪帝ラクシオスには弱点があります。
それが同時攻撃です…。
起きる起きないは運ですが、起きてしまうと英雄点３だろうがなんだろうがどうしようもありません。
邪髪帝ラクシオスは攻撃力が３しかないので、大抵の場合は一方的にやられてしまいます。
ですが、その同時攻撃を防いでくれるユニットも英雄王の星誕で登場しています。

●ラブスターズ【アニマル】
属性：聖　レベル：２　１／２　歩行　ユニット
スペル：聖
□幸運の星[イニシアチブ／対抗]
＜対象：自軍プレイヤー＞対象のダイス結果１つを「＋２」または「－２」する。

１匹だとダイスをちょっとイジるだけだったラブスターが２匹になると大幅パワーアップ。
戦闘スペルも使えるようになりました。
もちろんダイス結果を操作するので、使い道はイニシアチブ操作だけではありません。
前述のエナジー・ドレインやプラズマ・インパクトのダメージを底上げすることだって出来ます。
フレーバーテキストでは「らぶらぶ鳴くな！」と怒られているラブスターズですが、かわいい外見に似合わずいぶし銀な活躍を見せてくれることでしょう。

●スパンコール・ラビット【アニマル】
属性：聖　レベル：２　２／１　歩行　ユニット
スペル：＊
□チャックの内側[普通／対抗]
＜対象：このユニット＞対象を手札に戻す。

ピンチになったらすぐ逃げる兎ですが、非常に優秀なユニットです。
この手札に戻ってくる能力が実は邪髪帝ラクシオスと地味に相性がよいのです。
邪髪帝ラクシオスの□邪髪紋はダメージが手札枚数によって増減するので、スパンコール・ラビットを手札に戻すことでダメージを上げることが出来ます。
戦闘スペルを多く入れたデックというのは、必然的にユニットが少なくなる傾向にありますが、手札に戻すことで繰り返し使えるこのユニットはきっとその穴を補ってくれるでしょう。

●デッド・ホール
属性：魔　戦闘スペル
コスト：魔
[普通／対抗]
＜対象：ユニット１体＞対象はすべての「耐性：x」を失い、【すべてのダメージ属性：１以上】のダメージで破棄する。

●テラー・ハンド
属性：魔　戦闘スペル
コスト：魔
[対抗：攻撃限定]
＜対象：敵軍ユニット１体＞対象が攻撃に参加している場合、対象を「攻撃力：－この効果を使用したユニットの防御力」する。効果適用後、対象に【混沌：この効果を使用したユニットの攻撃力】ダメージ。

●ブラッディ・ブランド
属性：魔　戦闘スペル
コスト：魔
[普通／対抗]
＜コスト：手札n枚破棄／対象：ユニット１体＞対象を「攻撃力－n」＆「防御力－n」する。

英雄王の星誕では（正確には夢幻の輪舞曲からですが）、強力な属性：魔の戦闘スペルが多数登場しています。

デッド・ホールはユニット１体の全ての耐性を失い、全ての属性ダメージ１以上で破棄されるようになります。
単体では役に立たない戦闘スペルですが、他のカードと組み合わせることで劇的に効果を発揮します。
ちなみに「破棄」になるのはあくまでも属性ダメージでなければなりません。
邪髪帝ラクシオスの□邪髪紋のように、属性がないダメージでは破棄にはなりませんのでご注意を。
もう１つの注意点はこのデッド・ホールで失う耐性は何も属性耐性だけではないということです。
耐性：特殊能力や戦闘スペルといった耐性も失われます。
属性ダメージで破棄なので、失われる耐性も属性のみだと勘違いしてしまいそうですがそうではありません。
例えば邪髪帝ラクシオスの□邪髪紋では耐性：□特殊能力を持つフライング・マンタにダメージを与えても、死亡させることは出来ません。
しかし、デッド・ホールを使用すれば耐性を失わせて死亡させることが出来るのです。
勘違いしやすい部分ですのでこちらもご注意を。

テラー・ハンドはテキストが長くて分かりにくいですが、要は攻撃してきたユニット１体の攻撃力を使ったユニットの防御力分下げ、使ったユニットの攻撃力分だけダメージを与える効果です。
邪髪帝ラクシオスなら相手の攻撃してきたユニットの攻撃力を－６して、３点ダメージを与える…となります。

ブラッディ・ブランドは一見とても使いにくい戦闘スペルに見えると思います。
防御力１のユニットを倒すのにも、手札を２枚（ブラッディ・ブランド＋代償）使ってしまうのですから使いにくく見えても仕方がありません。
ですが、防御力－という効果はその代償を補って余りある強力な効果なのです。
防御力が０以下になったユニットは破棄されてしまいますので、死亡しない系の効果全てが効きません。
各種耐性：x、リザレクション、サンド・カーテン、ホブゴブリン用心棒、日輪の紋章など…これら全てが効かないと考えると強そうに感じませんか？
騙されたと思って一度使ってみてほしい戦闘スペルです。

では、今まで紹介してきたカードを使ってデックを構築してみましょう。

MA1-090 機械竜グラシア＊３
MA2-078 ナイト・ウィスプ＊３
MC3-087 スパンコール・ラビット＊３
MC3-088 ラブスターズ＊３
MA1-102 スワンプヒドラ＊３
MA1-104 デスブリンガー＊３
MA2-100 ナイトシェイド＊３
MC3-108 邪髪帝ラクシオス＊３

MA1-124 リザレクション＊３
MC3-129 プラズマ・インパクト＊２
MC3-130 プリズム・ブレイク＊２
MA2-138 クラウド・キル＊３
MA2-139 ブラック・フォッグ＊２
MC3-131 エナジー・ドレイン＊２
MC3-132 デッド・ホール＊２
MC3-133 テラー・ハンド＊２
MC3-134 ブラッディ・ブランド＊２

MA1-150 吹き抜ける風＊３
MC3-154 妖精の輪＊３

オーソドックスな形にまとめてみたのですがいかがでしょう。
ユニットも極稀のデスブリンガーなどは手に入れにくいので、お持ちでない場合は髑髏の魔術師やクラウド・ドラゴンといった聖魔のスペル：＊持ちで代用するとよいでしょう。
邪髪帝ラクシオスの○邪髪印をさらに活かすんだ！という方はコアトルを投入し、ハーピィ天空狙撃隊やスピア・バンブーなどダイスを振る特殊能力の多いユニットも投入して、ダイスを振りまくるデックというのも面白いと思います。

英雄カードは単純に強いだけでなく、一癖も二癖もあるユニットがそろっています。
一見すると英雄点もあって使いにくそうに見えるかもしれませんが、その分うまく使えた時は思わず「ニヤリ！」としてしまうこと受け合いです。
この記事でも色々な英雄デックを紹介していきますので、皆さんもぜひ英雄にチャレンジしてみてください！