【D-0】究極超人アルティメット【第一回】

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株式会社ブロッコリーカードゲーム部カードゲーム課、荒井です。

突然の全選手入場から早3ヶ月。いよいよ、D-0史上最強にカオスな大会「究極アルティメットグランプリ」(究極GP)の概要が明らかになってきました。ありとあらゆる禁止・制限が解除され、当たり前のように凶悪なコンボが跋扈する様は2009年なのにまさに世紀末。このイカれた時代にようこそ。

さて、本日から唐突に始まったブログ上連載「究極超人アルティメット」では、その究極GPでの暴走・・・もとい活躍が期待されるであろう歴代のカードたちにスポットを当て紹介と解説をしていこうと思います。究極GPが始まるまでの間、あなたのデッキ作りの参考になれば幸いです。

記念すべき第一回で紹介するカードは、もちろん元祖禁止カードにしてキングオブ問題児。

エネ破壊は生きていた!! 更なる研鑚を積み元祖禁止カードが甦った!!!
武神!! 「大巨人クレーター・メーカー」だァ――――!!!

I_1_0168

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I-1 168 大巨人クレーター・メーカー
レアリティ:R 色:緑 種別:ユニット
種族:ジャイアント タイミング:クイック
使用コスト:緑1無1 移動コスト:緑1無1
パワー:3000 スマッシュ:1
効果:
このカードがスクエアから墓地に置かれた時、相手は自分のエネルギーゾーンにあるカードを1枚選び、持ち主の墓地に置く。
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記念すべきディメンション・ゼロ最初のパックである「ファースト・センチュリー ベーシックパック」に収録され、あらゆる戦場にクレーターどころの騒ぎではない傷跡を残していった小さな巨人。

自身が墓地に落ちたとき相手のエネルギーを道連れにしていくという能力は、一見するとなにか墓地に落とす手段が必要なように思える。が、ディメンション・ゼロにはスクエアというシステムと、俗に中央投下と呼ばれる「中央エリアに直接プレイしたら即死」というルールがあった。中央投下すれば、わずか3エネルギーで相手のエネルギーを破壊できる―多くの者がそれに気付き、このカードは瞬く間にファースト・センチュリー一番人気のカードとなった。

相方に選ばれたのは《真夜中の狩人ミュラー》である。墓地に落ちることで墓地の3コスト以下のユニットを手札に戻せるこのユニットの存在により、《大巨人クレーター・メーカー》を何度も使いまわすという戦術が確立された。黒緑で構築された、いわゆる「クレーターミュラー」と呼ばれるデッキタイプの誕生だ。

2006年1月に開催された初のグランプリ-1-。
ベスト8の8名のうち、実に5名のデッキは「クレーターミュラー」であった。それ以外にも優勝者を含む2名はそれぞれ青緑、白緑でいずれも《大巨人クレーター・メーカー》を採用しているデッキであり、8名中7名がこの小さな巨人と共に戦っていたことになる。「クレーターミュラー」型にしなくとも、緑の入るデッキであれば無条件で3枚積まれるようなカードだったのである。
(参考:グランプリ-1-レポート

まさに環境を席巻していると言っても過言ではないその危険度ゆえ、グランプリ-1-後にディメンション・ゼロ史上初の禁止カードとなる。後にその禁止は解除され制限カードとなるが、1枚制限ではさすがに全盛期ほどの爆発力は発揮できなかった。それでも、ファースト・センチュリーがレジェンド・カード化するまでは長く緑使いたちに愛用されてきたカードである。

そんな《大巨人クレーター・メーカー》が、実に4年ぶりに3枚フル投入できてしまう究極GP。「先攻3ターン目に中央投下」のトラウマを植えつけられた当時からのプレイヤーは、まずは《絨毯爆撃》や《真夜中のダンスパーティー》を探すところからデッキ構築を始めよう。

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