エルシオールでの日々は、私たちにとってかけがえのない宝物です。時には歩みを止め、過去を振り返ることも大切なのかもしれません・・・。あの辛い戦いを乗り越えてきたからこそ、今の私たちがあるのですから・・・。
私は忘れません。あなた方と出会えたことを・・・。



かつて、追放されたはずの皇子が謎の軍隊を率いてトランスバール皇国を襲撃するという事件が起こりました。
危険を察知した白き月の聖母シャトヤーン様のお導きで、私たちエンジェル隊は辛くもクーデターの魔の手から逃れることに成功します。今となってはただ一人、正当なる王位継承権を持つシヴァ皇子を乗せた儀礼艦エルシオールで、クーデター勢力の手の及ばない宙域まで逃げる旅が始まったのです・・・。


<<「ギャラクシーエンジェル」ダイジェスト>>

(1)タクトとエンジェル隊 ルフト将軍のお知りあいの方がエルシオールへやってきました。エンジェル隊の指揮官となるタクト・マイヤーズ司令と、その補佐官レスター・クールダラス副司令のお二人です。
今思うと、ルフト将軍のご判断はとても的確なものだったのでしょう。この出会いがなければ、私たちはシヴァ皇子を守りきるという任務を遂行できていたかどうかわかりません。

(2)急襲、ファーゴの舞踏会 タクトさんが司令官でいられる最後の日。都市衛星ファーゴで舞踏会が開かれました。無事シヴァ皇子を送り届けたお礼も兼ねて私たちにもドレスが支給されたりと、久しぶりのゆったりとした時間にみんなが酔いしれていました。
しかし、それもつかの間の夢。その間隙をぬうようにして、クーデターの首謀者エオニア自身がファーゴに攻め込んできたのです。
シヴァ皇子を連れ、なんとかファーゴを脱出した私たちは、民間の人たちが逃げる時間を稼ぐべく艦隊との戦闘に入ります。
襲い来るヘルハウンズ隊を何とか撃退したのもつかの間。突如現れた黒い球体によって、ファーゴは見る影もなく破壊されてしまったのです。
エアロックが壊され、宇宙に投げ出される人々をただ見ることしかできない悔しさを、その光景を・・・きっと私は、いつまでも忘れることはないでしょう。

(3)紋章機の新しい力 突如現れた黒い球体を見て、シヴァ皇子が呟きました。
「あれは、黒き月・・・」
惑星を破壊するほどの強力な攻撃力を備え、無人機を増殖させる脅威の生産能力をも併せ持つ最強最悪の兵器・・・。
そしてもう一つ。黒き月にはクロノ・エンジンを停止させるフィールドを発生する能力があるらしく、戦場の真っ只中であるにもかかわらず、エルシオールと紋章機はその動きを止めてしまったのです。
一方的に攻撃を受けるだけの中、誰もがあきらめようとしていました。
ですが、その時のタクトさんの言葉によって私たちに戦う意志がよみがえり、そして、紋章機に現れました・・・。まるで天使の翼のような、光の羽根が。

(4)ヘルハウンズの最期 これまで幾度となく戦いを繰り広げてきたヘルハウンズ隊。敗戦が続き、彼らも追い詰められたように焦りを隠せないまま最後の戦いに望みます。
ですが・・・彼らの意思とは裏腹に、与えられたのは忌まわしい力・・・。人としての意志はもちろん、その命までも取り込んだ戦闘機ダークエンジェル。たった5機とはいえその力はすさまじく、苦戦を強いられてしまいます。
人としての姿を捨ててしまった彼らですが、最後はやはり人の意志を力にする紋章機の前に敗れ去り、ヘルハウンズ隊との因縁はここで終わりを迎えました。それが彼らの望んだ形なのかどうかは、私たちにはわかりません・・・。

(5)黒き月 エオニアの乗る旗艦を沈め、戦いの終わりを信じて疑わなかった私たちの前に、黒き月が立ちはだかりました。「ノア」と呼ばれる少女を介し、すべての災厄を生み出していたのは他でもなく、この黒き月自身だったのです。
本当の意味で倒すべき敵が何なのかを知り、残された力を振り絞って最期の戦いへ望むエンジェル隊と皇国軍。白き月を飲み込もうとする黒き月を止めるため、主砲「クロノ・ブレイク・キャノン」が撃てる宙域までエルシオールを進めるべく援護することになりました。
ボロボロになるエルシオール、それをなんとか守ろうとするエンジェル隊。戦場にいるすべての人の思いが重なり、一片の奇跡を起こした時──黒き月は消え去り、トランスバール皇国に再び平和が訪れたのです。


元トランスバール皇国皇子
「エオニア・トランスバール」
信頼される美しき副官
「シェリー・ブリストル」
カリスマ性の高いクーデター主犯格。元トランスバール王位継承者であったが「禁忌に触れた」という理由で権利を剥奪され、辺境に追放となっていた。追放後、辺境で黒き月と遭遇。そこから生み出される艦隊を率いてトランスバール皇国に反旗を翻した。
エオニアの副官。権利を剥奪され追放になった際、自らエオニアと行動を共にした数少ない部下の一人。
自ら戦線に赴きエルシオールを追い詰めるが、あと一歩のところで失敗が続き、最後はエオニアへの忠誠心からエルシオールへ特攻をかけ、散っていった。

 

エンジェル隊のライバル
「ヘルハウンズ隊」
カミュ・O・ラフロイグ
ギネス・スタウト リセルヴァ・キアンティ
レッド・アイ
ベルモット・マティン  
 
「ダークエンジェル」と呼ばれる戦闘機に乗り、エルシオールの行く手を阻む5人組。戦闘能力が高く、その腕を買われ、エオニアへの忠義というよりは、純粋に戦うためにエオニア軍側で戦っている。
各々がそれぞれエンジェル隊に因縁めいた感情を抱いているが、本作中では敗戦が続き、最後はノアの手によって人としての感情を奪われてしまった。

黒き月と共にある謎の少女
「ノア」
白き月と対立する存在
「黒き月」
エオニアを「お兄様」と呼び慕う少女。エオニアからも絶大な信頼を得ており、その言動が戦局を変えてしまうこともしばしば。Moonlit Loversにて、本来の管理者である「ノア」の代理として作られたアンドロイドであることが判明する。
のちに「エオニア戦役」と呼ばれるこの戦いの、真の黒幕。自動兵器製造システムを内蔵し、無尽蔵に無人兵器を作り出す能力を秘めている。
来るべき「脅威」に対抗するため、対極に位置する「白き月」と昔から幾度となく戦いつづけてきた。


エオニア戦役を終結させ、辺境への調査任務についたタクトさん。戦いが終わり、エンジェル隊員がそれぞれ個別の任務に就いていた頃──調査任務を終え戻ろうとしていたタクトさんたちは、とある宙域で謎の電波を拾います。そして、各地に頻繁に現れるようになった強奪団。この時すでに、予兆は私たちのもとへ忍び寄ってきていたのです。皇国と、一人の少女の運命を揺るがす、新たな戦いの火種とともに・・・。


<<「ギャラクシーエンジェル Moolit Lovers」ダイジェスト>>

(1)新メンバー、烏丸ちとせ登場 クーデター鎮圧後、白き月の中で2機の新しい紋章機が発見されました。
そのうちの1機「GA006 シャープシューター」と名づけられたその機体は、新たに選ばれた6人目の天使「烏丸ちとせ」少尉をパイロットに、エンジェル隊に配属されることになります。遠距離攻撃に特化したこの機体は、ちとせさんの能力と相まって、新人でありながら十分な戦果を挙げることができました。

(2)真・正統トランスバール皇国の総帥、現る?
辺境調査からの帰還中、タクトさんたちはついに強奪団の首領と思われる戦艦と対峙します。そこに現れたのは、かつてエオニア軍に従事していた「レゾム・メア・ゾム」という男の人でした。
しかし、タクトさんの挑発に簡単に乗ってきたり、エオニア戦役での戦いを見る限り、とても一組織の長として成功するような人とは思えません。この事件、なにか裏があるのでしょうか・・・。

(3)真なる敵「ネフューリア」 レゾムの副官として傍らにいたはずの女性、ネフューリア。戦いの最中、彼女は上司であったはずのレゾムを裏切り、敵・見方に関わらず見境なく攻撃をはじめました。
・・・そう。この事件の黒幕はネフューリアと呼ばれる女性のほうだったのです。
「クロノ・エンジン」を完全に停止させる黒き月の機能を使われ、私たちはファーゴ宙域での戦いと同じくその動きを止められてしまいます。誰もがあきらめかけた時、救いの手は意外な場所から差し伸べられました。敵対していたはずの「黒き月」のコア、それはあの警告を告げるメッセージの発信源でもありました。

(4)ヴァル・ファスク ロスト・テクノロジーを遺したと伝えられる伝説の地、EDEN。
その遺産でもある白き月と黒き月についての真相を聞かされた私たちは、強い衝撃を受けていました。これまで幾度となく、究極の強さを求めるがゆえに、お互いが戦いつづけてきたというのです。かつてEDENと戦いを繰り広げていた敵、来るべき脅威、「ヴァル・ファスク」と呼ばれる敵を迎え撃つために・・・。
そして、その脅威は既に身近に迫っていました。レゾムをそそのかし、黒き月の力で得た強大な力を振りかざす敵──そう、ネフューリアこそがその「ヴァル・ファスク」だったのです。

(5)決戦兵器 「クロノ・ブレイク・キャノン」すら防ぐ最強の戦艦でトランスバールを制圧しようとする「ヴァル・ファスク」のネフューリア。とても哀しい選択ではありましたが、その力を止めるべく、それ以上の力を以って敵を打ち滅ぼすための作戦が立てられました。この作戦では、6番機「シャープシューター」と共に発見されたもう一つの機体、7番機を使うことになり、白き月の宇宙港ではそのための整備が突貫作業で進められています。
ですが、私たちはまだ知りません。それが、大切な仲間の命を犠牲にしなければならないかもしれない、とても危険な作戦だということを・・・。

(6)天使のビンタ トランスバール皇国すべての人の希望を抱いて、私たちは最後の戦いへと向かいます。クロノ・ブレイク・キャノンやフィールドキャンセラーを搭載し、決戦兵器へと変化した7番機と共に。
たくさんの人々の運命をその双肩に背負い、2人が7番機に乗り込みエルシオールを離れていきました。最後の一撃を放つための道を作るエンジェル隊と、勝利を信じ白き月に残ったシヴァ女王陛下。すべての祈りは閃光となって敵を討ち、トランスバール皇国に再び平和を取り戻したのです。
・・・たとえそれが、つかの間の平和だったとしても・・・。


真・正統トランスバール皇国総帥
「レゾム・メア・ゾム」
「ヴァル・ファスク」の先遣指揮官
「ネフューリア」
クーデターの最中、エルシオール強襲に失敗した直後に姿を消していたはずの男。今作ではネフューリアにそそのかされ、強奪団(自称:真・正統トランスバール皇国)の総帥として再登場。最後は裏切られて・・・。
ヴァル・ファスクから送り込まれた先遣部隊。しかし、本人はそれ以上の「野望」を持っていたらしく、命令とは別に黒き月・白き月のテクノロジーを手に入れようと画策していた。強大な力に溺れていたが故の敗戦か…。


久々の長期休暇を満喫し終えた私たちに、新しい指令が届きました。なんでもトランスバール星系の果ての果てに駐留していた艦隊が、何者かによって全滅させられてしまったそうです。
今回はその調査のために、私たちがその場所に送られるそうなのですが・・・正直、あまりいい予感はしていません。
かつて現れたネフューリアという名の女性。その背後にある、ヴァル・ファスクと呼ばれる強大な敵の影。この銀河をかけた最大の戦いが今、ついに始まろうとしているのかもしれません・・・。