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まいど。吉江です。

モンスター・コレクションTCGにおいて、本日、「制限カード」「禁止カード」の導入を発表いたしました。このことに関して、私からご説明します。
本日は「MA1-106　デスブリンガー」を制限カードに指定しました。

禁止カード、制限カードは以下のような条件で指定します。
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(1)実績のあるカードであり、対策が難しい。
(2)モンスター・コレクションTCGの魅力をせばめる。
(3)大会の環境を固定化する。
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基本的には３項目すべて該当しているものを、その程度によって「制限」や「禁止」をかけていくことになります。

今回の「MA1-106　デスブリンガー」に関してはどうでしょうか？
まずはテキストを見てみましょう。

種族 デーモン
レベル 8
属性 魔
攻撃 / 防御 7 / 7 
進軍タイプ 飛行
スペル 魔魔＊
耐性 混沌
特殊能力  
暗黒の風［戦闘］
〈対象：敵軍パーティ＆敵軍プレイヤー〉対象パーティのユニットに死亡効果が適用されて破棄された場合、対象プレイヤーの手札からランダムに2枚破棄する。

イラスト：末弥純

この「暗黒の風」は相手の手札を破壊します。非常に強力な能力です。
さらに、スペル枠との組み合わせがこのカードの総合力を上げています。
強力だからこそ、相手が無傷で勝つためには「対策が必要なカード」であるといえます。

さて、先日行われた第12回全日本選手権本選で決勝トーナメントへ駒を進めた12名のうち、「デスブリンガー」をデックに入れていたのは1名のみです。さらに決勝トーナメントでは1名もいません。
モンコレ上級者の皆さんから言わせれば、「デスブリンガーはすでに対策出来るカードだ」ということになると思います。私もそれはその通りだと思います。

しかし、それは「デスブリンガーが対策出来る」というだけであり、「デスブリンガーに対策が必要だ」ということの否定にはなりません。
常に「デスブリンガーの存在」を想定したデック構築を強いる環境は、環境を固定化させていますし、デック構築の幅という意味でモンコレの魅力を狭めているともいえます。

さらに、私たちが心配しているのは、モンコレを始めたばかり、復帰したばかりのいわゆる初心者、初級者プレイヤーの皆さんのことです。
実は、先日の第12回全日本選手権本選でもデスブリンガーの使用率は低くはありませんでした。使用者は上位には多くなく、中位～下位に多く分布していました。日本選手権本選に参加されている皆さんは、店舗での予選を勝ち上がってきた皆さんですから、プレイヤーとしてのレベルは中級以上といえるでしょう。このみなさんが日ごろ地元のお店で対戦している中に、初心者、初級者プレイヤーの皆さんがいます。この方々の公認大会や店舗大会での試合で、必ず対策が必要な
デスブリンガーがあることがどんな影響を与えるのか。モンコレを続けるモチベーションを削いでいないだろうか。
その立場から、今回の導入および決定をいたしました。

当然、すでにデスブリンガーを愛し、相棒と呼んでくださっている皆さんがいることもわかっております。その皆さんには身を切られるような思いをさせているだろうなと推測します。
申し訳ありません。

今後もより皆さんに満足していただける環境を作るため、よりよい商品を提供してまいります！
よろしくお願いいたします！