アクエリ生誕10周年!(アクエリ開発スタッフ)

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どうも。エクスパンション発売日にブログに来る男、開発スタッフの加瀬です。

さて、今回はメモリアルセレクションですね。
アクエリアンエイジ生誕10周年。嬉しいですし、ありがたい限りです。
私個人としましては、初めてアクエリを買ったのはベータ版。ランダム封入されているPRの中の「白魔法使い」が欲しくて買ったのに、
全然引けなかったのは今でもよく覚えています。

あれから、10年経ったかぁ……

あのころは10年続くとか、そういうことを考えてはいませんでしたし、ましてや、10周年の記念のブログを自分が書いているなんて想像もしませんでした。
アクエリを取り巻く環境も当時とは色々変わっていて、思い返すと感慨深いものがあります。

アクエリには、まだまだ出し切れていないこと、やりたいこと、やらなければならないことが沢山あります。
これからも、末永くお付き合いいただければ幸いです。

 

……と、そんなこんなで、今回も思い出に残るカードの一部を紹介していきたいと思います!
まずはE.G.O.から。
議論を呼んだ「ウェイトレス」再録、絶対に外せない感のある「セーラー服女子高生」、等などありますが、
この勢力は「マスターテレパス“結城望”」を挙げたいと思います。

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構築済デッキに使用するということも早い段階から決定していまして、元々の個性を鑑みても、シンプルがある意味キーワードだった望。
キャラクター性を考慮した上で、シンプルで強いアビリティを1つつけただけで最初のリストを作成したのですが、結果としてそれから一言一句変わらないで世に出ることとなりました。
強力な能力を持って帰ってきた彼女を、是非使ってみていただければと思います。

 

続いて、阿羅耶識。
この勢力は、やはり「護巫女“厳島 美鈴”」「守巫女“厳島 美晴”」の姉妹ですね。

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と言っても、お姉さんの美鈴は、リスト上は最初からそのままでした。
迷っていたのは、「隠者の森」の「現巫女“厳島 美鈴”」の再録にするかどうか、ですね。
再録だと色々面白くないので、新規能力にしてユーザーテストに持って行くことにし、そこでは賛否両論あったのですが、諸々鑑みてそのままの能力で製品版となりました。

その分といいますか、妹の美晴は、能力が色々変化しました。
構築済デッキに使うことは決定していたのですが、その段階でも能力が変動した珍しいカードです。
キャラクターのイメージとしては明確にあったのですが、その中でどれを今回押し出すか、という感じですね。
みんなを守る、そして、みんなにも守られる、まだまだ成長途中の美晴なので、そういった感じを出したくもあり、一時期
「≪あなた≫は阿羅耶識のブレイクカードを0コストとして使用可能。」
なんてアビリティもありましたが、これは結局無くなりました。
個人的には、結構楽しくて好きだったんですけどね。

 

次はWIZ-DOM。
この勢力は、やはり「冥黒の大魔導師“ステラ・ブラヴァツキ”」でしょうか。

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WIZ-DOMを代表する、アクエリでも屈指のキャラクターですね。
そんなステラの新能力を考えると、いわゆる焼き能力になってくるわけで。
今の形に落ち着くまでに、様々な能力で持って、全てを灰燼と帰さしめていたのですが、どれも非常にステラっぽくて好きでした。
ですが、それらは否定されてしまいがちな魔法。主に強すぎるという理由でですね。
そんなこんなで、世に出ることの叶わなかった魔法の一部を、この場を借りて紹介してみたいと思います。

『3:目標の≪キャラクター1人≫を捨て札する』
『4:≪あなたの任意の勢力1つのキャラクター全て≫に(1)ダメージを与える。』
『このカードが「黒の大魔導師“ステラ・ブラヴァツキ”」にセットされた場合、≪精神力X以下のキャラクター全て≫を捨て札する。Xはあなたの手札枚数以下の任意の数値に等しい。』

……主だったものを挙げると、こんな感じですね。
特に最後の能力はユーザーテストプレイでは非常に好評だったのですが、今回は残念ながらお蔵入りとなってしまいました。
ですが、カードに書かれている能力は、そのキャラクターの一部を切り取っているだけ、という側面もあります。
別の魔法を使うステラがいつ登場しても、全然おかしくありません。
次にカード化される際は、まったく別の能力を持って登場するかもしれませんね。

 

続いて、ダークロア。
ここは「ヴァンパイア・ナイトルーラー“夜羽子・アシュレイ”」ですね。

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ステラがWIZ-DOM代表なら、アシュレイはダークロア代表といった感じです。
最初期からルールを侵しつづけて、早10年ですか。
ブレイクして楽しむゲームのはずなのに!

と、そんなアシュレイが新規能力で収録とあって、調整もかなり悩みました。

インフィニティをつけてみて駄目だったり。
パワーカードセットのエフェクトを0コストにして駄目だったり。
『X:目標のブレイクカード1枚を捨て札する。Xは目標のコストに等しい。』が駄目だったり。

アシュレイとステラは特にそうなのですが、制限や駄目の連続でしたね。
やはり、本質的な部分で強いというのは、難しいものがあります。

最終的には揺るぎない強さを持ったカードになれたかな、と個人的には感じていますが、いかがでしょうか。
さて。
中々こういう機会もありませんので、折角ですから、ここで少しイラストについてお話しさせてください。
今回のイラスト、ステラとアシュレイは対になるような配置になっています。

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三日月と満月、立ち姿と座っている状態、右向きと左向き、などですね。
思い入れのある方の多い2キャラですので、今回は少しだけ趣向を凝らしてみました。
どちらのキャラも、夜と月が非常に映えますね。素晴らしいイラストを描いていただけて、ありがたい限りです。
そんな2人がガチンコで戦ったり、同居するデッキを作ったり。色々と楽しんでいただけたら幸いです。

 

次は極星帝国ですね。
この勢力は、「極星帝国十将軍筆頭“レイナ・アークトゥルス”」ですね。

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恐らく、色々試した中で最も強い状態で世に出ることになったレイナ。
刃向う者を薙ぎ払う強力無比なアビリティは、十将軍筆頭の名に恥じぬものですね。

このアビリティ、実はレイナが登場する度に、持たせるかどうか議論されていたものでした。
そしてその都度止めてきた能力だったのですが、ついに今回、そのアビリティを携えて登場することになりました。
是非使って、または使われて、その能力を体感していただければと思います。

 

最後の勢力、イレイザー。
ここは「女皇竜“ィアーリス”」ですね。

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このキャラも、調整が難しかった印象があります。
やはり、この手の能力は手こずりますね。

最初~ユーザーテストプレイ頃まではシンプルに、
『X:目標の≪プレイヤーまたはキャラクター1人≫にXダメージを与える。』
というエフェクトを持っていたのですが、強力で魅力的な反面、否定的な意見もありました。

また、この際には、3段ブレイク状態にする魅力が薄い点も懸念材料としてあり、それらを加味して最終的に今の状態に落ち着くことになりました。
比較的大人しい印象を受けるかもしれませんが、同じようなことを言っていて対戦後に意見を180度変えた方もいましたので、こちらも実際に使ってみていただければと思います。

 

最後に、再録カードについて少し話して終わりたいと思います。
今回のメモリアルセレクションで再録するにあたり、正直、色々迷いました。
現在のSaga3規格で作られていないカードがほとんどですので、新規に参入しても、ゲーム的にはただ弱いだけの、下位互換のカードが多くなってしまうからです。逆に、一部強力すぎて再録できなかったカード群もありますが。
ですが、それらは当時衝撃的であったり、また、今でも色褪せない魅力的なイラストであったり、今までのアクエリを作ってきたカードたちです。
そんな今までのことに思いをはせつつ、厳選して選んでみました。
メモリアルということで、SagaI、SagaIIの、オリオンとシンプルスタイルを除く全てのエクスパンションからカードを収録してあります。枚数の関係で収録できなかったエクスパンションは本当に残念でなりませんが、代表として日下部要が「妖刀“村正”」のイラストに登場しています。
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それぞれのカードを見て、当時を思い出していただければ幸いです。

 

……えー、相変わらず短くまとめられずに、だらだらと書いてしまいました。
お付き合いいただいた方、本当にありがとうございました。

今までのアクエリが凝縮されたメモリアルセレクション、是非楽しんでくださいね。

それでは皆さん、また大会会場でお会いしましょう!

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